自然の癒し効果
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作成日時 : 2008/02/29 10:20
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咲きほころぶ、紅梅、白梅を見ながら、少しゆとりを持って当時を思い出す。
入院中の母は、ぼんやりとしている日々が続いた。このままぼけていってしまうのかと不安に思ったこともある。ところが、どんなに寒くても車椅子で表に連れ出すと、目の中に確かな意志が宿るのが見えた。リハビリを続け、やがて立てるようになり、歩けるようになったら、顔もきりっと締まった。
テレビが大好きだったはずなのに、あの頃、関心を示すのは自然しかなかった。元気な時なら、テレビから得る情報量は膨大で刺激的なものだろう。しかし、心が受け入れなくなったら、垂れ流される人工の光にすぎない。その世界で働くものとしては複雑な思いだが、日のきらめきや、風の揺らぎや、草花の香りの前では、なんの力もなかった。
私は、自然が人に与える影響力に圧倒された。少なくとも、この10数年の間、私にとっては、人生すら変えるほどの影響力を見せてくれた自然だが、母を通して、それは確信となった。人間にとって本質的に切り離せないものであると実感出来たことは、自然を愛するものとして今も大きな支えとなっている。
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