猫との別れ
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作成日時 : 2007/12/30 00:12
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早朝、ガタンガタンという変な音で目が覚めた。ベッドの足元で、猫が前足だけでもがいていたのだ。だらりとのびた後ろ足は、感覚がないように見えた。とっさに脳梗塞を疑い、急いでいつもの病院に連れて行くと、血栓が足の血管の分かれ目に詰まったのではないかと診断され、即入院となった。
もう3年、ぎりぎりの状態でがんばってきたから、毎度覚悟はしていた。病院に預けてからも、いつ連絡が入るかとドキドキしていると、昼過ぎに、状態が良くないと連絡があった。すぐにとんでいくと、小さな小さなからだはすでに緊急処置中だった。私が声をかけると、苦しい呼吸にもかかわらず律儀にゴロゴロと喉を鳴らした。動物を飼わない人には滑稽としか思えない光景だろうが、こちらも獣医師も真剣だ。まるで人との別れのように、手を握り、からだをさすりながら、長年そばにいてくれたことを感謝した。
彼女は、とても神秘的な猫だった。その性格は母猫から受け継いだものだが、母娘の仲はなぜか良くなく、母猫の健在中は見せなかった。母猫の死後、緻密に人の心に寄り添うようになり、本当に人の心を良く読んだ。
こどものころからたくさんの犬猫を飼ったが、この親子は特別だった。いつも、不思議な距離をとりながら私を見つめ続けてくれていた。
分かっていても、慣れていても、ペットを見送るのはいつもとても辛く悲しい。それでも、縁あって家族になったことを、心から感謝している。
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